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ふちゃぎむーち

一幕のお芝居 レシピ

今宵は中秋の名月。なんとなく、豊作祈願の単語に惹かれ、今年はふちゃぎむーち(吹上餅)に初挑戦することにした。とはいえ、我が家には、ヒヌカン様(火の神)もいなければ、神棚も仏壇もないんだが。それでも、先祖代々の灰はなくとも、台所にはヒヌカン様がいるような気がするので。


先日乗り回して調子の良いエストレヤさんと一緒に、酒の肴とふちゃぎの材料を買出し。店内放送は、月見ということでふちゃぎと里芋の煮ころがしのレシピ付宣伝。が、店内に里芋が売っておらず…なんという罠。無性に食べたくなってしまったこの気持ち、どうしてくれよう。餅とさつま芋の組み合わせは微妙だったので、宮古ナスの照り煮と桃にした。


さて、夕刻からふちゃぎ戦。水が多すぎたのか、なにこのイタリアンジェラート。計量カップ必須だったのか。とにかく手から分離してくれない。うちの子分離不安。終わりの見えない戦いを続けながら、高速回転で振り落とす技を身につける。台所大惨事。足まで真っ白。全力を使い果たしてしまった。来年は人につくってもらおうと心に決める。はあ…おらの得意なことってなんだろう…


無いとは思うが、来年のために一応。一時間以上水に漬けた小豆を水たっぷりで塩茹で。餅粉250g(二人分ならもっと少なくていいと思った、半分使ってムーチーまでとっておくとか)、指定量の水入れて、黒糖入れて、混ぜて、蒸し器に濡れ布巾敷いて、楕円に丸めて、軽く蒸して、小豆かけて、以上。黒糖けっこう入れたけど大して甘くない。もっと大胆に入れていいかも。同居人は、ナスを煮た醤油垂れがすげー合うと言っていた。


楽しい酒をいただいたあと、庭へ出て月光欲を。降りそそぐ月の光に電線が水を差す。