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カミングアウト

一月の中旬は、のんびりと帰省した。祖母の米寿祝いと、現在の状況を両親に話すために。話す前からなんとなく察していたようだったし、就農したいことも理解してくれたようだ。あとは、共同生活者ができるということも伝えたが、それについて多くは語らなかった。話すつもりだっのだが。


ふと思ったから。ほんとうに今更ながら。私自身、後ろ暗いことも恥じることも何もない。本当に大切なこと、すべきことは分かっている、といった状況だからこそ、何ごとも堂々と口に出す。恥ずべきことがないなら当然と思っていた。だからそうしてきた。でも、相手には相手の立場が、考えがある。立場ゆえ言わなくてはならないこともある。私と相手の考えは、どこまで行っても平行線かもしれない。そんなときでも、私ははばからず思うままに口に出してきた。自分が揺るがないから。それをわざわざ口に出す必要があるのだろうかと、今回初めて思い至った。価値観の違いはどうしようもない。それは人それぞれ違うものだ。私が人と相容れないように、その逆もある。口に出してしまったからには、聞いてしまったからには放っておけないことだってあるのだ。それなら、私がなんでもぺらぺらとこぼさなければ全ては丸く収まる。何ごとにも言えることだ。どうしてそんなこと今まで知らなかったんだろう。後日、その話をしたら、「よくぞそれに気づいてくれた!」と大変喜ばれた… さぞ辛い思いをさせてきたようだ。


話を終えて、あとはゆっくり滞在を。美術館に行ったり、志乃と柑菜に会いに行き、海人のTシャツを着せ撮影会を行ったり、エコーの検査をしたり。胆のうの砂はなくなったそうだ。代わりに、胆のう腺筋症ではないかと。調べてもよくわからないが、慢性胆のう炎のようなものらしい。油ものはとにかく摂取しないように、今のところそれくらいしかなさそうだ。写真は実家にて。朝起きたら雪国だったの図。


沖縄に戻ってすぐ、今度は父が訪ねてきた。首里琉球茶房あしびうなぁで乾杯し、翌日名護城(なんぐしく)の桜祭りへ。桜はまだほんのり咲きはじめ。祭りの演奏をきいたり、町をゆっくり散歩したり、ユタ(民間霊媒師)と話したり。「爺ちゃんが導いてくれているから、いつも自分の直感を信じていなさい」と言われた。父さんと一緒だったので、余計なこと言われないように、にこやかにしていたつもりだったが、「結婚は難しい。数年先までみても男の影がまったく見えない。男友だちすら難しい。むしろ、あなたが男になったり女になったりしているようだ。でもしっかりしているから自分でやっていけるわ」と、言われたよ。ひー。ところで、うちは相変わらず一見ホモップルなんだが、冬場は特に私がひどい。どこに行っても彼氏?と聞かれ、二人並んでもそうなるのかーと軽く凹む。先日行った近所のおでん屋では、「彼女の方は聞けば女って分かるけど、あんたは聞いても男にしか見えないわ〜」と店中に笑われた。出先で話しかけたら唐突に「オカマみたいー」と大爆笑されたことも(話し方だけ女て意味らしい)。失礼な。昔から冬場はいつもこうだ。露出しないと性別不明って切ないのう。夏よはよこい。