四月の雪

マイルの期限が切れそうだったので帰省した。土産は美濃作の月桃そば。せっかく羽田ー千葉間を移動するならと、いつも劇場に寄って帰るが、今回は銀座で三時間ほど暇つぶしをすることになった。平日の昼間だったとはいえ、もったいないことをした。でも、数時間だけ人に会うといった器用なことができないのだから仕方ない。現に幕が下りる時間をしっかり予想できなかったため、大慌てでホームを駆け回ることになった。離れて久しい土地では、時間通りに動くことがとても難しい。

遅い時間から軽く乾杯し、翌日酒々井町の酒蔵、飯沼本家へ行った。四月だというのに、雪の降った日だった。併設している新潟県の「旧清野邸」を移築したまがり家で弁当をいただき、酒を試飲。食後、少し散歩をし、蔵見学をし、また酒を試飲。甲子正宗(きのえねまさむね)が旨い。温かいまんじゅうと抹茶もいただいて、筍堀りへ。これがなかなか難しいもので、作業着に長靴で賑わう地元の人の中、革靴だったり、スラックスだったり、セーターだったりの空気の読めない家族はスコップひとつで大変苦労した。肉体労働が苦手な系統なんだろうなうちは・・・ と思えた。夜は蔵で買ってきた酒と、刺身や焼き鳥でだらだら飲んだ。爽やかだがやや甘め。




翌日は、母さんのMTGが終わるまで、父さんと動物公園へ。青い空に八重桜が満開だった。ソメイヨシノではないが、数年ぶりに内地の桜を拝むことができた。いろいろ動物を見て、やはり鶏を飼いたいなと思う。食用に。その後合流し、石橋記念公園に寄り昼食。帰宅後、新しくできた庭をみんなで耕した。これだけの庭があれば、しばらく楽しいだろうと思う。ちょうど私も来週庭を持つから、育てて交換などできたら楽しいだろう。その後、少し昼寝させてもらった。帰省中は日の出の時間が一時間早くなるので、毎朝五時半に目覚めてしまう。日中眠い。今回、父さんは私の滞在中にリビングでテレビをつけなかった。母さんに小言でも言われたのだろうか。自主的にだろうか。

最終日、仕事に行く母さんを見送り、父さんと日本橋三越へ、片岡鶴太郎の個展「艶葉樹(つやばき)」を観にいった。忙しいだろうに、多才な人だと思った。父は、「これを見ていると、ただありのまま存在していて良いのだと思えてほっとする」と言っていた。昼食をとって空港で別れる。近々二度ほど会う用があるので、それほど離れがたくもなかった。那覇には、香奈子が迎えに来てくれた。茶飲みながらしばらく話して解散。