皆既日食

五年前から楽しみにしていた皆既日食。いくつかの候補の島に渡ろうと、フェリーの発売日ぎりぎりまで悩んでいたが、便数の関係で三〜五連休を取らねば難しいため断念。代わりに有給休暇を使い、悠久に思いを馳せようということで、今帰仁城跡まで北上し拝むことにした。出勤日よりも早起きし、サンドウィッチを山盛り作る。紅茶の水筒とのり巻きを持って出発した。


昔の人はどんな風にみたんだろう? と、専用のメガネはなし。到着したころには始まっていた。半分以上欠けた頃から、気温が下がっていくのが分かった。本島では太陽が三日月から繊月状になる。しかし、ピークの時もそれほど薄暗くはならず、肉眼で見る限り太陽も真ん丸く光っている。そしてその周囲を虹のような光の輪が囲んでいた。時折厚めの雲が横切るときに目を凝らすと、欠けている事が分かった。犬どもは獣として何かを察することもなく、いつのまにか我々の弁当をむさぼり食っている。そして始まる説教。それから数十分過ぎ、半分ほどまで回復すると気温が上がっているのが分かった。祭りにはならなかったけれど、お日様の力を改めて感じた。この夏の陽射しもめいっぱい楽しもうと思う。