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さんかく山のマジルー

オレ様は、島を守る最後のキジムン
お前が忘れたら消えてしまう
さんかく山のマジルー 真夏の夜の夢http://natsu-yume.com/


中城城跡にて先行野外上映&モーアシビーLIVEに行ってきた。野外特設劇場的なものが大好きなんだが、今回はなんとただの野外じゃなく世界遺産今帰仁城跡の夜桜も良かったが、さらにその上を行くビール片手にモーアシビーライブ! この、世界遺産とは思えないゆるゆるな使い方が素晴らしい。夏はこうでないと! 映画自体は、情緒的な間が全然ない感じだったが、キジムンは感情的なものは持ち合わせないって設定のようなので、そういう演出なのかもしれない。シェイクスピアよりも、涼風真世のPUCKに近い感じ。真夏の夜の夢にしては、タンメー(オベロン)やアンマーハーメー(タイターニア)と人間達の絡みもなく、夜の森度は薄めだった。あと、美しく成長し東京から帰ってきたヒロインて設定多いよなあ。ヒロインともあろう者は、一度垢抜けてくる必要があるのだろうか。


でもそんなこと以上に、月明かりに照らされた城跡は美しく、月夜がどれほど明るいのか改めて思わされた。上映前の夕日で真っ赤に染まった空を見ながら、犬どもの関係で城跡を何度か上り下りする。汗だくになって石段を登っていると、ふと私はあと何度夏を迎えられるだろうと思った。三十回あるだろうか。でもそんなんじゃ全然足りない。夏はいつも始まったと思ったらすぐ終わる。今年もたくさん楽しまないと。日が暮れる頃、赤い空を眺めながら汗だくで、くたくたで、そんな日々を過ごしたい。毎日暗くなるまで整った空調と蛍光灯の下で、くたくたなのは、体じゃなく脳と内臓とは情けない。


上映前に、劇中にも出てくるオホホとカニメガの舞台を観ることができたのも収穫だった。きっと映画だけじゃよく分からなかっただろう。平良進、とみさんご夫妻の話も聞けたし、何より終演後、マジルー役の蔵下穂波が城壁の上に現れた時の感動といったら! 月夜の城跡に弥勒節(みるくぶし)が響く。世界遺産でこんな演出とか豪快すぎて感動する。ホテル・ハイビスカスの美恵子ちゃんがこれほど可愛らしく成長していたとは。一緒に写真も撮っていただいた。幸せ(合成じゃないよ)。浮かれていたら、帰りに大喧嘩するはめに。焼きもちおそろしい。