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否定

多少食いっぱぐれたって、地産地消、有機、無農薬無添加にこだわりたい。こだわるっていうのは、日々の私や老後の私のためなんかじゃなくて、ワンランク上のライフスタイルのためでもなくて、コジャレのためでも、格好つけてるんでも、正義感でも責任感でもなくて、こんなご時世でも当たり前のことを当たり前に貫いてる人を、ちゃんと応援したいじゃないか、評価したいじゃないか。ちゃんと、礼を言いたいじゃないか。農薬にまみれ、管理され、ベルトコンベアを流れ、添加物にまみれ、薬漬けで海を渡り、そんなふうに育ったものだって食えるよ普通に。現代っ子だもん。でも、そんなことしているやつらに、私の消費という清き一票くれてやるなんて真っ平なんだよ。そんなら飢えてでも、ありがとうって意味を込めて一票使いたい。高給取りぶってるわけじゃない。薄給だよ。でも、気持ちが腐るより、食うもん食えず貧しいほうが楽しいんだから仕方ないだろ。だって有機のものしか売れなくなったら、誰も粗悪品なんて生産しないんだよ。だから作ってるやつらのせいじゃないんだよ。買うから悪いのに。こんなこと言って人の顔を曇らせるくらいなら、一人でいたい。だってちゃんと誇れているのに。それによって悲しい気持ちを抱える、その矛盾に気が違いそう。同じじゃないか。ジャンクを食って大地を殺すのも、毛皮を身につけて動物を殺すのも、髪を染めて魚を殺すのも、動物実験を経た医療をに頼るのも。だって嫌だろう、自分の住居に致死量の毒撒かれたら、自分の肉親が皮を剥がれたら、実験台にされたら。私はただ否定して生きてるから、それだけで他人には何も望まないから、私の前で肯定しないで、責めないで、顔色を伺わないで。