第十回 満月まつり

十一月四日 火曜日
珍しく社長さまに呼び出され、いろいろおしゃべり。体調は回復したようだが、また来月が恐ろしい。残業後、同僚と壺。なんとビールがジョッキで百円。食べたもの忘れたが、なかなか旨かったと思う。自分が若い頃にそうだったから、むしろ比べもんにならんくらい激しかったから、おっしゃることは良く分かる。が、中年となった今、そこから見えるものもあるわけで、それなしに話を進めるわけにもいかず。早い話、親の気持ちは自分が親になってからしか分からん的なものだ。仕事も同じ。親になる前の子どもにその気持ちを説くとき、ではどうするべってことだよな。

十一月六日 水曜日
水曜は朝っぱらから会議まみれ。あんまりガツガツつっかかられて少し凹む。痛む胸を押さえながら、周りが帰っていくなかやってきたじゃないか。これ以上、あれも欲しいこれも欲しいと言わないで。私だって欲しいんだよ。先日の家でのことも思い返し、本当に辛い時の配慮のされなさっぷりに微妙な気持ちになった。社内でいがみあうのは無意味だから嫌だのに。この私のなめられやすさといったら。たまに悲しい。そんなこんなで、あちこちで話し合いを持ちつつ一日が終わっていく。こんなんやってるから作る暇がねーんだちゅーの。夜、日付が変わる頃帰宅すると、きゃべつと茄子のキムチ焼きうどんができていた。消化に良いもの選んでくれたよう。さっぱり薄味で、すごく好みの味だった。癒された。

十一月七日 木曜日
昼飯。待ち合わせてカフェ沖縄式で古酒カレー。店に入る前から、匂いでやられる。沖縄の噂話なんかで一通り大笑いし、ノートに落書き。半日以上続く仕事の合間のほんの一時間なのに、観光のようで楽しいね。夜は昨日の焼きうどん。最近ずっと家事お任せだな。深夜帰宅後即死。

十一月七日 金曜日
昨晩作っていただいた、ワカメとじゃが芋と玉ねぎのお味噌汁を朝食にいただく。激旨い。毎度味加減が絶妙だ。玄米も炊いて、納豆とキムチ。いままでの残り物、麻婆豆腐、ナムルなんかを混ぜた弁当をもたせてもらう。麻の足輪をいただく。スノークのお嬢さん気分が味わえる。かわいい。昼飯は昨日に引き続き、ジャッキーステーキに連れてってもらう。ステーキは食べてないけど。CランチとBランチ混ぜて食べた。お腹一杯。魚のフライをおやつにいただいたので、夜はそれをつまむ。到着の連絡がなくて冷や冷やしたが、忘れていただけらしい。良かった。弁当は明日へ持ち越し。なんとか明日の公開には間に合いそうだ。深夜まで作って、帰宅後即死。

十一月八日 土曜日
出勤。カテゴリーのトップページをなんとか公開し、ばたばたしながら午後半休。ABCでMARCHを借り、食器や犬どものおやつや、悪天候に備えた布をたくさんカバンに詰めて、一路、第十回 満月まつりへ。高速ぶっ飛ばし、瀬嵩の浜へぎりぎり明るいうちに到着。やっとひとりでここまで来れた。それだけでもう、すごい達成感。わくわくする。何もしていないくせに。月明かりの元はじまった祭りも、次第に雨模様に。犬ども抱いてぶるぶる。でも最初から最後まで、楽しかった。持参したシマーちびちびやりながら。きれいな夜だった。皆、気さくで優しかった。深夜に、金武のキングターコス。繁華街は米兵がうようようようよしてて不愉快極まりなかった。夜間外出禁止は簡単に解除される。米兵が金落とさなきゃ経営できねーて言うが、汚いドルもらわなきゃやってけないようなら閉めちまえばいいんだよ。自分の愛娘が犯されても、へこへこ金をもらい続けるのか。大事なのは金じゃない。そのはした金で、アジアの人々の命を売っぱらってるって気付いてよ。そうしたら、そんな恥知らずなことだれもできやしないのに。


十一月九日 日曜日
MARCHさんに会いに、寝起きで辺野古まで送ってもらう。分かっていることを言われると腹が立つというお題で進んだ。少しずつ前進しようという感じで〆。辺野古、高江、今帰仁まんてん、瀬嵩の浜を一人旅。レンタカー帰した後、古物の陶器の小鉢に出会い、お買い上げ。夜帰ると、お味噌汁の匂い。林檎もむいてもらった。この日から、犬どもハウス脱出癖はじまる。