おっ、ぺれった(人知れず)20周年記念公演

おっ、ぺれった(人知れず)20周年記念公演「ちょっとノゾいてみてごらん」
@新宿スペース107


念願の、おっ、ぺれった観劇。帰省日程の関係で、千秋楽とその前夜に行ってきた。舞台は複数回観たほうが、絶対に楽しめる。二度目以降の観劇が好きなわけは、ナンバーが全て知っているものになるからだ。Wキャストも両方楽しめたのも良かった。どちらも良さがあった。席は、四列目ど真ん中。初めての生田中真弓


開幕前、真弓さんと永井寛孝が登場し前説。軌跡やオペレッタ(喜歌劇)について簡単に話す。始まりの渋谷じゃんじゃんと言えば、移住前、私が一番好きだった箱じゃあないかい。そして幕が落ちオープニングの群舞! となるところだが、初回はその場で出演者総ズッコケ、もしくは硬直。演出なのかハプニングなのか分からなかったが、後日記録を見たら、二幕で使う「ウエルカムハッピータイム」が流れてしまったんだそうだ。史上最大のハプニング公演と呼ばれているらしい。これぞ生の醍醐味。だから舞台はやめられない。良いときに観たなあ。落日は道中、矢尾一樹と一緒になった。今日も四列目ど真ん中。矢尾さんは、二列目の斜め前にいた。オープニングの群舞で、松野太紀が矢尾さんにウィンクしたの見てしまったしー。真弓さんも手を振っていた。


◎一幕
豆田勇介少年(しのはらともみ/田中荘子)は市松小学校の家族参加型学芸会のことで憂鬱。塩梅校長(園部啓一)が貼ろうとしていたポスターを持ち帰ってしまう。暗転。スポットで、サミー関口扮する深町サムオ爺さんが、歌いながら去っていく。この歌と関口さんの相乗効果が素晴らしい。

Alzheimer それはsuddenness 突然〜や〜ってきて〜
my brain 脳ち〜ぢませ〜 狂〜わ〜せる〜
ボケているのか いないのーかー sometime時々わからなくなる〜
にーんちーしょう〜♪(コーラス:にーんちーしょう〜♪)

(多分こんな。歌詞違うかも)


暗転。豆田家の居間へ。ここでついに豆田真美(真弓さん)登場。通話中の受話器を持ったままの旦那(永井さん)と、夫婦漫才風愛の歌。会話中、インターホンが連打され、婆ちゃん(いまむらのりお)がすごいテンションで登場。私はのけ者?それとも、漬物? 娘婿を小気味よくいじりながら、話題は深町一家の話へ。踊る深町親子。父(石原慎一)と、母(弘中くみ子)のキャラが濃く、一気に場を引き付ける。百合香(釘宮由稀/新田綾香)はどちらのキャストも面白かった。ところで、歌詞から夢理遥って字だと思ってたよ。違ったらしい。一通り踊って歌って、フランス語訛りや親バカで笑いをさらう。衣装がないっ! となったところで、暗転。派手な桃太郎衣装を身に付けた爺ちゃんが、再びアルツハイマーの歌と共に通り過ぎていく。


売れない物書の父、ヒーローショーで稼ぎながら家計を支える母、忙しい両親に学芸会のことを話せない優介、廃校の危機に悩む校長、校長と恋仲の保険医、安土桃子(竹田えり)、学芸会を仕切ろうとする深町親子と、ボケた爺ちゃん。深町に負けたくない婆ちゃん。蘭丸(松野さん)をはじめとするクラスメイトたち。それぞれの思惑を乗せて、学芸会の準備は着々と進んでいく。松野さんはどんな役でもこなすな。一幕最大の見せ場であり〆は、サミーさんと園部さんのアルツハイマー合唱。なんかもう美声の無駄使いというかなんというか。すごく贅沢。鳥肌立った。


◎二幕
桃太郎の劇はじまる。舞台は二部構成で、園部さんの妄想(完全版)と、現実(ハプニング版)を楽しむことができる。個人的な見せ場は、やっぱり真弓さんの殺陣。小さい体で大暴れする様は、毎度素晴らしい。しかも鬼の衣装がまた可愛い。全員登場の群舞で、海苔巻眉毛のおっさん姿もあったな。もう何やっても可愛い。あと、前後、幕間のアナウンスが真弓さんなのも贅沢。迂闊にトイレも行けやしない。そして、スンタラーズの衣装で真横(中央が通路なので)を駆け抜けて行ったのも嬉しい〜。


楽日は、鳴り止まない拍手に幕がもう一度上がる。真弓さんやっぱり泣いていた。Wキャスト総出のアンコールで、これだから楽は素敵。たくさん笑って歌って拍手した二日間だった。やっぱり舞台はいいなあ。たっぷり笑って、殺陣も堪能。贅沢な時間だった。こうして生でみていると、私がこの人を好きな理由がすごく良く分かった。


ところで、スペース107は、トイレの目の前が喫煙所なんだが、幕間の十分はトイレ行列ができる。すると、行列の人がもろに煙をかぶっちまう。ロビーすごい狭いし。喫煙者の自分でもかなりきつかったから、吸わない女性はあれかなりきついんじゃないだろうか。あの規模なら禁煙にすべきだと思った。飛行機で三時間くらい我慢できるんだから、舞台の三時間くらい誰でも我慢できるだろうにねえ。