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足るるを知る

昔から、今だって、悲しいニュースがあふれているけれど、本当に悲しいことは、起こった事柄じゃなく、それに対してとんちんかんな思いしか沸かなくなってしまうことだ。蚊帳の外にいたり、偽善ぶったり、しらをきったり、誤魔化したり、言い訳したり、人のせいにしたり。悲劇に顔をそむけたり、同情して泣いたり、酔ったり、悪を糾弾したりするよりも前に自分にできることはたくさんあるのに。一歩あるくことでも、日々の買い物でも、暮らすこと、言うこと、話すこと、考えること、知ることだけでもいいのに。この国に今一番必要なことは、足るるを知ることじゃないだろうか。どこもかしこもそれが欠けている。


貧富の差が激しすぎる国を傍から見たときに、その差が縮めばいいのにと思う人は多いと思う。そうするためにはどうすればよいかと尋ねれば、富みすぎいている者の取り分が、貧しいものの手に渡ればいいと、やっぱり答えると思う。自分の生活より遥かに高いステイタスを持つ者にむかって、それほどの富がなくたって生きていけるのにと考えることは容易い。じゃあなぜそれを世界規模でできないのか。なぜこの日本に生まれて恥かしげもなく貧しいというのか。誰も彼もが利己的にならなければ、フェアなトレードは勝手に育つのに。