新築祝い

両親がやってきた。今回で九度目だそうだ。那覇ステイでお任せプランと言われ、張り切ってプランニングしたかったが、病み上がりで体調が整ったのがギリギリだった。今回の風邪はひどかった。何が酷かったって汗が止まらなくて延々と着替えねばならず、着替えが無くなり、着替えに疲れ、着替えに恐怖する。汗っかきの人って大変なんだな。治ったと思って熱計ったら九度とかあって吹いた。その前は何度だったのかと。病院で薬をもらって数日で回復したが、なんというか時間の流れ方が変でさ。早起きしても仕度しきれないし、一日がすぐ終わっちゃうし、なんなんだこれ。動きが遅くなってしまったのか。


そんな感じで、何もしないまま、気付いたら両親が到着していた。腹ぺこだからとりあえずすーまぬめぇへ。帰り道に死ぬまで鎖に繋がれたレトリバーの話がラジオから流れ、それにほだされ二日間犬どもの同伴が許可される展開に!やったー。当日に丸刈り(虎刈り)にされたあくびをみた母が、「メタボちゃん」と勝手に改名する。父さんがどきんと駆け回る姿が微笑ましい。みーばる、海茶屋、ニライカナイ橋、斎場御嶽、ぶらんきぃ、琉球村、東南植物楽園など周る。ナハナの最上階のバーでシャンパンを飲み〆た。




昨年の結婚祝いに続き、今度は新築祝いを持ってきた。結婚もしもしていなければ、賃貸オンボロアパルトメント住まいなんだが、どんな嫌がらせだwww まぁそうやって前に進んでいく弟と比べて惨めにならないようにって思いやりなんだよね。それは十分すぎるほど分かるんだが、返って申し訳ねえ。私が望んでできない人ならそうなんだろうな。例えば新しい建物、白い壁、空調のきいた部屋、必要以上に揃った家電、無駄な間取り。どう考えても耐え難い。雨風も虫も人も出入り自由な、開けっぴろげの古臭い空間で、自らの手で磨けば磨くほど馴染むような、そういう空間が暮らしが生き方が心地よすぎて手放せないよ。だからそんなに気い使わんでいいんだよと思う。家庭を持ち家を建て、そこから派生する幸せってやつもたくさんあるんだろうが、それによって捨てたものも絶対にあるのだ。それを私はまだ望んで持っている。だからどちらが幸せって事もないんだよ。世間体的にはかなり可哀相な感じだろうけどな。


ただ、その私の選択のために、連動的に両親の幸せまでもが葬られてしまうわけで、それはやっぱりどんな角度から見ても考えても、私が一方的に悪いし申し訳ない。とても済まないと思っているから、せめて気を使わないでいいんだよ。私はもっと小うるさいことを言われたり、なじられたりする覚悟はしてあるんだから、そんなに優しくしなくていいんだよ。体を患えば、中年にもなって家族も恋人もなく、こんなボロ家でなにやってんだかと思ったりも確かにするんだけれど。でもまぁ縁というか運というか才能(?)がなかったってだけのことで、そんなん地球の自転とは何の関係もないくだらないこった。私がこんな暮らししたところで、北の氷は張らないし、動物達は飢えたままだけど。でもまったく意味ないってこともないんだよ。でいごが咲いたら送ろうかな。送れるのかな。