姉弟

兄弟は遠い人だなーと思う。何をしているのかも、何を考えているのかも、どういう人なのかもよく分からない。自分が自分として出来上がってきたのは、主に成人してからで、だから実家にいた時の記憶はもうあまり無くて、一緒に暮らしていた記憶もほとんどない。あるのは、いくつかのトピック的なものだけかな。 瓜二つだと人に会うたびに言われるんだが、やつは私ほど目がキツくないし、顔もでかくて骨ばってて眉も太いし鼻も高いし、要するに成人男子の顔で、何が似てるんだか自分ではさっぱり分からない。でも尋ねられたらそっくりだっよ〜って話す。面倒臭いから。ただ、二人とも両親を足して二で割った顔なのは納得。

結婚するというので帰郷したが、両親との会食のみにすると言うので、私は不参加。一般的な祝い金を(父に釘をさされて)包んだ。結婚の知らせの紙とタオルが2枚送られてきた。 爺ちゃんの何回忌かで親族一堂が会した。弟嫁とはその日初めて会った。年上だったけれど畏まる必要もないと思い普通に話してた。 会場では、浮いてないよう振舞える程度には大人になったので、(年を食うってほんと楽だ)適当にやってた。嫁さんはいつの間にか帰っていた。以来会ってはいない。 一度、嫁さんからメールが来た。バイクの買い替えの相談だった。挨拶や近況と、それほど詳しくない旨と、最後に母がその頃ちょっと不安定に感じていたので、ただ宜しくねと添えて返信したが、その後音沙汰なかった。

これで親族という関係になっちゃうんだから戸籍なんてほんとなんだかね。思想や考えを分かり合うことも、腹を割って話すことも、互いを認め合うことも尊重しあうことも一生ないんじゃないだろか。この程度で親族なら、それこそ家族と呼べる他人が山ほどいるわ。 元々互いの誕生日以外は連絡とってないんだけど。しかも電話で1分とかそんなだけど。こちらのアクションに完全に応答がなくなったのは去年からか。だからどうってこともない。嫁き遅れの姉なんて、普通小姑候補だし、いらねーもんだよな。 血が繋がっていたところで、互いに関心が無ければ他人になる。親だって、人によってはそうなっていたんだろう。そう思うと、私の大好きなあの人たちで、あんなに可愛い人たちで、ほんとに良かったなぁと思う。