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カンパネルラ

穴を掘り木を植えて

昨日で、沖縄の本土復帰三五年目。さらに前日、ちょうど飲み屋で三五歳の誕生日を祝った人がいて、いつも一緒に飲んでる年の変わらないようなこの人の年齢分しかまだ時間が経っていないんだということに今更驚いた。私は今年三十路になる。沖縄は復帰三五年。たったこれしか違わないんだ。


日本にいるときは、新聞て他人行儀なものだった。感情が入っている文て、誰から見ても残忍な犯罪者のものだったり、家庭的な暖かい話だったり、誰が読んでも共感できる程度の当たり障りないもので。でも島に来てからは毎日のように、社説が力強く反基地、反戦を訴えている。誰が書いていてもその色は消えない。この差が、ここはまだ植民地なんだと思わせた。


沖縄タイムスが実施した復帰35年の県民世論調査では、八割強が縮小、撤去を求めているというものだった。八割の期待を背負ったこの三五年間。米兵の得意技である暴行事件から決まった返還も、県内移設という名の新しい設備を貢ぐ結果になった。さらに県民の反対を押し切って、嘉手納に地対空誘導弾パトリオット3、最新鋭のステルス戦闘機F22Aラプターを配備。米軍再編に基づく「米軍と自衛隊の一体化」に沿った合同訓練の実施。一体化ってなんだよ一緒にすんなよ。教科書から集団自決の削除。ベトナム戦争アフガニスタン紛争、湾岸戦争イラク戦争と米軍の出撃拠点となった沖縄。基地増設によって死んでいく海の生き物。


これ以上加害者になりたくないって訴えは正常じゃないのか。笑って殺しをする連中にどんな些細な事だって加担したくない。連中だって辛いんだよって言われても、何度も何度も言うが、辛いぜ辛いぜって言いながら殺してまわってる連中なんが本気で辛いはずないじゃない。本気なら先に死ぬだろ自分が。それはちょっと^^; って言えるくらいなら、集団自決がどんなものだったか想像つくだろう。


紛争が勃発した時は、普天間飛行場がアジアにおける「出撃の最前線基地」となる。ハワイや米本土からも戦闘機を追加配備し、三百機体制になることも米公文書などから明らかになった。日本は知っているくせに、口では反省してますごめんなさいって言いながら、またこの島を切り捨てる。三百の戦闘機が頭上にあるのを想像できるか? それが島をぶんぶん飛ぶのが怖いんじゃないよ。その三百が大陸で何人惨殺するんだよ。自分たちの住む場所から飛んでった三百がその何倍だかの死体の山を作っても、他人事でいれんの? 戦闘機とか見てカッコイイとか言えるのって米産アホアホ映画の見すぎなんだよ。その戦闘機に自分の肉親殺されても同じ台詞言えるなら、本物のマニアなんだろう。


カンパネルラが死なずに大人になれていたら、何かみつけたんだろうか。って最近よく思う。私は、何年経ってもなにも見つからない。


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