知らないふり

ここ数年かなりのアンケート調査に参加している。一日平均〜5〜10本くらいやってる。最初は小銭稼ぎ気分だったけれど、どの会社がなんのためにやってるかが分かってくると、ひとつの声として楽しい。私みたいなのは大概、本調査まで進めない。消費に関することがダントツに多いからだ。例えば、20代女として頻繁に受け取るのが、使用しているシャンプーや洗顔剤、化粧水・品なんかのメーカー、購入場所。そこで片っ端から「使わない」や「購入しない」に○を付けていく。意見としてはいらないものでも、数字としては残るのだ。同じような人間がもっと参加したらどうなんだろう。数字で出てくれば、「最近は使わない傾向にある」という項目がマーケティング調査の結果として残るとか考えてると面白いのだ。


さらに国内のものと世界のものを同時にやっていると違いが面白い。人種から聞かれたり、世帯収入の幅がすごいことになってたり。そしていつも気になるのが、家族形態の質問。ワールドワイドだと同居人に「同性の恋人」って項目まであったりするのに比べて、日本のって「恋人」すらない。いわゆる血縁関係者と夫婦しかリストがない。ほかはその他、または一人暮らし。現代日本は籍入れてないけど同棲してますって恋人がなかなか多いわけだが、どの調査もかたくなにその項目は置かない。これって、事実から目をそむけるのが暗黙のルールなのか。


2年前の品川のおなべママ殺害事件(?)。沖縄にきてから久しくそんな話題もなかったから珍しくテレビに見入ってた。でも、リポーターもスタジオのゲストも司会もかたくなに言うわけ。さも不思議そうに。「このふたりの女性はいったいどのような関係だったんでしょう」ってさ。もうどんだけ箱入り娘プレイなの? っていうか、そんなの現代人として分からないわけないでしょしかもあんた業界人の癖に。とにかく演技がくさーい。挙句、「いったいなぜ女性二人で暮らしていたんでしょうか」 いやいや! 論点変わってるら問題は殺人の方だから! ルームシェアとかだっていくらでもいるご時世なのに。


この時、世帯調査ととてもよく似てると思った。メディアの暗黙の了解なのか、それとももっと広く世論様なのか分からないが、それをネタとして敢えて扱う話題以外では、同棲は亡き者にしなきゃいけないらしい。大したことでもないのにくだらねー。私は毎回「その他欄」に正確に記入している。必要な項目に本当のことを書くだけでデータとして勝手に残していただける世論調査ライフが今熱い。なめてるとはっとさせられることもある。先日やったのが「エコドライブについて知っている項目を列挙」ふむ、これくらいは全部知ってるなと満足げにしていると、「その中で実践しているものはどれか」と。タイヤのチェックは頻繁にはしてなかったかも… とか、暖機しないと動かないんだよねぇ… とか、粗が出つくした頃「分かっていて実践しない理由」を無機質に問われる… 絶妙な誘導尋問。なかなかやるな。