共同店

沖縄で時折見かけるのが、共同店。「共同店(キョードーミセ)」は、現在沖縄本島の農山村地域と、離島の一部に存在する。集落全住民の出資によって運営されている商店で、生協のようなもの。共同売店が村落唯一の商店であるところも少なくない。スーパー、コンビニがない頃に日用品等を扱っていたが、都市化にともない減少した。 初めての共同店は1906年、本島最北部の国頭村「奥」集落に設立。ちょうど100年前だ。貧しい集落で複数の商店が競合すると共倒れしてしまうため共同。利益は村人全員で使い道を決める。そうして奨学金制度や医療保険制度ができあがっていった。


物価が高いと知りつつ自分の町で買い物をするだけでなく、利益の使い道を自分たちで決めている。暮らしってなんだろう。今の日本はちょっと車を出せば大型のショッピングセンターなんていくらでもあって、品揃えも豊富だし何より安い。そうして山を崩し、田畑を埋め、軍艦みたいなショッピングセンターを作る。結果、地域商業が死に、町が死ぬ。その行為は私を、個人的利益しか考えることのできない日本のいち消費者にする。どんなに物価が高くなっても、地域の店で購入することを決してやめない町が村が、世界中にはたくさんあるのに。大型チェーン店ができる度に喜んでしまうこの国。たくさんのことを見渡せば、喜ぶべきことは少ない。


自分がいかに無知か、大切な人に日々教えられる。