靖国神社なんかいらない

ひと月ほど前に、「靖国参拝くらい良いんじゃない」という衝撃のお言葉をもらった。良くないです。


昨年八月十五日、靖国神社周辺で「戦争反対」「戦死者の"英霊"化反対」の意思表示を行っていた市民五十名余りが警察に暴行され、そのうち四名が逮捕された。これ聞いて、「なんだ過激派か〜」と思うんだろうか。この日はなにがあったのか。核武装を主張する安倍晋三石原慎太郎をはじめ多くの閣僚と国会議員が、右翼団体とともに靖国神社に参拝した。国として恥ずかしいことだ。なので、終戦記念日にそんな面子で参拝はやめてくれと訴える。結果、暴行・逮捕・家宅捜査。理由は公務執行妨害。参拝を公務として行うことが違法なのに執行妨害とは。捜索令状の提示と立会いを求めた住人(家族かな)の要求に、暴力的行為と罵声で答えた警官。


あなたの家族が、終戦記念日反戦のプラカードを持って歩きました。すると男達が無言で部屋に押し入り部屋中を荒らした挙句、暴力をふるわれました。男達は警察官でした。これが身近で起こりうる出来事。反戦ビラ配るとすぐ逮捕されるようになってきた。つい数日前もあった。いつも理由は公務執行妨害。意思表示を許さない軍国主義警察国家反戦を訴える一般市民がいったいどんだけ「過激」なんだ? 全くの戦前回帰、憲兵復活。いったい公務ってなんなのさ。税金もらって市民に暴行を働く素敵なお仕事か。もちろんこれは報道されていない。四人が開放されるまでの十二日間、Web上での呼びかけに二百万を超える支援が寄せられたそうだ。日本人は、若者は、バカだバカだと言われていても、アンテナ張ってるやつは知ってるんじゃないかね。最も怖いのはメディアによるコントロールだから。


で、本題。なぜ首相の靖国神社参拝が問題か。「三光政策(焼き尽くし、奪い尽くし、殺し尽くす)」なんかは、絶対天皇制の軍隊としての行為だから。「天皇のために戦って死ねば神様になれるという回路」を国として認めること。事実,天皇にとって逆賊だった西郷隆盛たちは排除され,官軍の戦没者は,天皇のために忠死したという唯一点で国によって神として祀られている。それゆえ靖国神社は戦時中、侵略戦争にかりたてる精神的支柱としての役割を担った。それが靖国神社。アジアから見たとき,靖国神社は日本の軍国主義と侵略戦争の象徴である。首相の靖国参拝は、過去の侵略戦争を肯定し、現在それを踏襲しようとしていることを内外に表明している。


閣僚による靖国参拝は、「国および国の機関はいかなる宗教的活動もしてはならない」と定めた憲法第20条に違反する。就任当初から8月15日の靖国参拝を強調してきた小泉は、こんな意味合い、世論の半数以上が反対していること、歴史修正教科書が問題になっていること、アジアの民衆を煽り積み上げてきた友好関係を破壊すること等を承知の上でやってる。9条改正と戦争のできる国づくりを目指してんでしょうな。


外務省からはこう発表されている「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えたことを認め、世界の国々との信頼関係を大切にして、世界の平和と繁栄に貢献していく決意である」各国が参拝でピリピリしている中、この発言。例えば謝罪するとき、相手の嫌がることをわざわざしながら、「自分的には謝ってるんだよね〜」って態度はどうなんだろう? 自分の非を認められず、後にも引けず、意地になっちゃってる子供にしか見えない。みっともない。もちろん他国からは、日本人がこんなもんだと思われる。


死を強制した国家が死者を口実にしちゃ台無しだ。生者がすべきは、心からの謝罪と繰り返さない努力。


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