古い友

佐堀と香奈子が、ここ数日我が家に住んでいる。自分から人と連絡をとらないから、こうして未だにやってきてくれるのは有り難いことだ。


私は日頃思う事を、酒の席ですぐ口にしてしまう。悪い癖なのは痛いほど分かっているのに、十数年も閉じ込めてきた気持ちは、酒でゆるめば溢れてしまう。大抵は説教かと不愉快そうに終わるけど本当はそうじゃない。人に言いたいことより私が聞きたい。話を受けてどう切り替えすのか、それによって知らなかった事柄、道筋、理論、気持ち、いろんな事を知ることができる。だから不愉快そうに終わらせるでもなく、私の突かれて痛いところを罵るでもなく、(大抵は私がPCユーザーだったり、バイク乗りだったり、喫煙者だったりすることを責められて終わるがそんな結論ほど空っぽなものはない)どこまでも掘り下げて付き合ってくれた二人に感謝。傍から見たらまるで喧嘩しているようだし恥ずかしいけれど、こんな討論で成長していくのにな。


この間まで共に暮らしていた人に、適当なことを吹聴されてると知った。自分にそんなことが起こる日なんてくるとは思ってもいないから驚いた。私がそんな事をするはずがないと、本人より怒る二人を見ていたらなんだかどうでも良くなってくる。わかる人にはわかる。それが私の財産で、何より素敵なことで、それでいいじゃないかと思う。