今があしたと出逢う時

那覇祭りですごい熱気に包まれた10月の3連休。そんな中どうしても譲れなかったのは「40 years of singing 加藤登紀子コンサート Now is the time〜今があしたと出逢う時〜」


この島で会えるなんて!


この人に惹かれたきっかけは夫の故藤本敏夫さんだった。日本を世界を変えようとしたあの熱の渦中で、獄中のたくさんの自身との会話を経て里山帰農にたどりついたのは当然のことのよう思う。ありがたいことに、「絆」という書籍も出版していただき、その人生・思想をもっと深く知る機会に恵まれた。その人が選んだのが加藤登紀子という人だったのは納得がいった。そうして、二人の思想や互いへの思いやじれんまやすれ違いや、そういうことを全て愛しいと思うようになったのは、藤本氏がまだ生きていた頃。


登紀子さんの歌はそのままでも素晴らしいけれど、全ての歌に当時のこと、世界情勢、レコーディング地、家族、いろんな想いが詰まっている。そんな背景と共に聞くと格別です。小さな体でありえないくらい輝いていた登紀子さん。ステージを下りてもそれは変わらなかった。あの人は、ステージパフォーマンスが素晴らしい。歌い手と客の境界線を感じなくて、いつも「みんなで一緒に歌って騒ごうじゃないか」。まるで旧友を見るような目で、照明に照らされた客席を眺める。


東京に居た頃から、舞台というものにに魅了され続け、一時は生業にし、毎日劇場に入り浸っていた。自分を惹きつけてやまないものの一つが、なりやまない拍手。そしてこの日は本当になりやまなかった。いつまでも終わらない拍手にアンコールもいつまでも続く。「あと1曲だけ もう1曲だけ・・・」と、歌い続けてくれた登紀子さん。会場の人に怒られやしないかとちょと心配でした。(島はてーげーだけど)


さらに「アッチャメー小」とタイトルを聞いただけで、手拍子が一瞬で変わる島人達にも乾杯! 「この手拍子ができるのは、日本中でここだけだね」と、登紀子さんも大喜びでした。客層の9割を中高年が占める中、30分以上にも渡る盛大な拍手とアンコール。あの情熱は、時代を生きた人のものなんだろう。ひとり寝の子守唄・難破船・西武門哀歌・檸檬・今があしたと出逢う時 ・絆・18の頃〜Chez Maria・さくらんぼの実る頃・愛の賛歌・ヴェネズエラ・蒼空・Revolution・百万本のバラ・知床旅情・アッチャメー小・あなたに・花筐 他にもたくさんたくさん 楽しかった。輝くほど美しい人と言ってくれた登紀子さん。ピンとこないけれど、生涯の宝物にします。ありがとう。