オバァ

敬老の日なのでオバァへ会いに行った。島で一番の親友。出会ったその日に五十の歳の差を越え、こんなに人生観が合う人はめったにいないとお互いが口にした。


オバァの家はちょっと田舎なので自分より背の高いウージ畑を延々と走っていく。二匹をかついで走っていく。青い空に、どこへ曲がってもウージの道。「敬老の日なので来てみたよ」と言うと、「孫からもメールがきたよ。はー嫌味ね? 誰が老人さー」と返ってきた。ああすてき。


引っ越す時、オバァと離れるのが辛くもあった。でも、切り出した私に「あんたは早くあの家を出たほうがいい。何処にいても私たちは親友よ」と言ってくれた。感謝してもしきれない。島の人は早婚なので式に参列するとそれはそれは縁談を持ちかけられる。そんな中、「これにつりあう男は島にいないさ!」と一括してくれたのも彼女。島に来て最初の一年は毎日オバァとゆんたくして過ごした。たくさんのことを教わった。


帰りはうっかり日が暮れてしまった。外灯のないウージの森。無事帰れてよかった。